インフルエンザの種類は3つ発見されています。今までに人間世界で発見されているインフルエンザウイルスということですが、A型、B型、C型という3つです。毎年のように流行するのがA型とB型で、特にA型は大流行しやすくなっています。
A型ウイルスは更に「亜型」と呼ばれる種類もいくつかあります。亜型というのは、ウイルス粒子の表面のHA(ヘマグルチニン・16種類)とNA(ノイラミニダーゼ・9種類)の突起の組み合わせで区別されます。HとNの番号を使い、例えばA/H2N2(Aアジア型)、A/H3N2(A香港型)などと表現されます。
インフルエンザウイルスが手強いのは、常に構造が変化していく点です。つまり「変異」であり、この変異には「連続変異」と「不連続変異」があります。「連続変異」は、HA、NAが少しずつ変異します。「不連続変異」は、10~40年に一度起きるような大きな変異で、HAやNAが全く違う型に置き換わってしまう場合もあります。つまり、ウイルスの病原性や毒性も変化するということです。
症状ではA型は重篤になる傾向があり、死に至る危険性もあります。B型は、A型より症状がやや軽く、流行も限られた地域となることが多いようです。C型も症状は軽く、鼻かぜ程度で済むことも多いようです。
インフルエンザに対する抵抗力(免疫力)ができても毎年流行するのは、インフルエンザウイルスの亜型が前年と違っていたり、するためです。変化が大きいと、過去のワクチン接種での免疫(抵抗力)では効きにくく、再び感染して発病してしまうわけです。インフルエンザの感染は発病する前日~発病後の3~7日間程度が感染力があるとされています。